脳科学者で東大大学院准教授の渡辺正峰さんは、20年以内に人間の意識をコンピュータにアップロードできるようになると主張しています。
ただし、渡辺正峰さんは、ここ3年ほど、同じ主張を繰り返しています。
・2018年8月20日
グーグルでAI研究を率いるレイ・カーツワイル氏は、今世紀半ばには人の意識の機械への移植が実現することを予言しています。私自身、外部の方と協力して意識移植のベンチャーを立ち上げようとしています。いくつかの仮説が正しければ、技術的な障壁はそれほどありません。マウスを使っての実験で5~6年、その後により人に近い猿で実験。トントン拍子で進めば、20年後に人での実用化もまったくの夢ではありません。
・2019年5月20日
人間の意識を機械に移植する研究を進めている。米グーグルでAI(人工知能)研究を率いるレイ・カーツワイル氏は、今世紀半ばにはこれが実現すると予言している。私自身は、3月に始動したスタートアップなどを通じて、20年後メドの成功を目指している。令和のうちに、人間が機械の中で永遠に生き続ける時が来るかもしれない。
・2020年8月19日
20年以内に「人間の意識を機械にアップロードすること」の実現を目指し、ベンチャー企業・株式会社MinD in a Deviceの技術顧問としても同様の研究を行っている。
意識を機械にアップロードして“不老不死”を実現!? 東大准教授が提唱する可能性とは | 国内 | ABEMA TIMES
渡辺さんは、過去3年間ずっと「20年後に意識のアップロードができる」という主張を繰り返しています。もちろん、2018年から見た20年後 (2038年) はまだ到来していないため、この予測が完全な誤りであるとは言い切れません。
私は、今後20年間、渡辺正峰さんを注視していきたいと思います。
追記
・2021年2月28日
2021年6月5日
渡辺准教授は「可能性は十分にある」と断言する。「最終的には自分の脳で確認する。あと20年ぐらいで実現したい」(渡辺准教授)
2022年2月15日
20年後の意識のアップロードに向けて—コネクトーム・学習・BMI・生成モデルの観点から (生体の科学 73巻1号) | 医書.jp