シンギュラリティ教徒への論駁の書

“Anyone who believes that exponential growth can go on forever in a finite world is either a madman or an economist.” - Kenneth Boulding

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

悪しき未来学: 「人生100年時代」の根拠の怪しさについて

このシンギュラリティ懐疑論を書いている中で、特にリアル知人から受けた典型的な反応は「ごく一部の馬鹿と利害関係者を除いて、誰もそんな話信じていないでしょ」というものでした。確かに、シンギュラリタリアニズム/トランスヒューマニズム的な将来予想を…

書評:数学破壊兵器 『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』(キャシー・オニール)

おそらく、ここ数年出たAI・ビッグデータ関連本のなかでは最重要な本。個人的には、このブログを読むような人は、立場にかかわらず必ず読むべきだと思う。 あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠 作者: キャシー・オニール,久保尚子 出版社/…

翻訳:超知能AI神の存在確率 (デール・キャリコ)

以下は、カリフォルニア大学バークレー校の修辞学部の講師であり、批評理論家、修辞学者のデール・キャリコによる"Nicholas Carr on the Robot God Odds" の翻訳(一部抄訳)です。(私が思うに、デール・キャリコは、シンギュラリタリアニズム/トランスヒュー…